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わたしからお母さんへ~ 静かな雨の日のハガキ

月曜日、満月の夜に実家に戻り、今日までの3日間、母と過ごしました。
今日は介護施設の車がお迎えにきてくださり、母は昼間は施設へと。
お迎えのワゴンにちょこんと乗った母、座席の窓を開け、玄関のわたしにずっと手を振っていました。
車が角を曲がるまで、わたしも手を振り続けました。
なぁ~んか、どんどん可愛くなるなぁ。お母さん。。。。

 


さて、と。
母が出ていったあと、わたしは大忙し
家中のお掃除と、洗濯物と夕ご飯の用意。
それから郵便物のチェックと、振込などの手続きなど。
わたし自身、夕方はカウンセラーの勉強会があるから、それまでには大阪市内に戻らねばならないし・・・

 

母は、もともとだらしない人ではないのですが、認知症の進行とともに、いろんなことがゆる~くなってきて、室内も雑然(@_@;)

 

さぁ。どっから片づけようか、と腰に手をあてながら、主のいなくなった部屋を眺めるわたし。
そうそう、その前にお仏壇におまいりして、、、
あれっ!
仏壇に見覚えのある文字のハガキが・・・

わたしが先日母宛てに出したハガキが、お仏壇に置いてありました。


『平成25年11月10日
今、勉強会で広島に来ています。
広島は昨年お母さんと訪れて以来になります。
静かな雨が降っています。
昨夜懇親会の席でふと思い出して、皆様の前でお父さんの臨終のときの話をしました。
息を引きとるのが近くなったお父さんの腕が、お母さんの言葉に反応して大きく動きましたよね?「子どもたちのこと見守ってね」ってお母さんが言ったときに……!
あれから間もなくお父さんは亡くなったけれど、私たちは、ああ見守られてる!!と感じます。あれからお母さんも、がんばってがんばって生きてきたよね。これからは、ゆったり楽しみながら、のんびりと、私たちがついてるから安心してね。ではまたね!!』

 

終わりにいくほど、余白が少なくなって詰めつめに書いてあるような、字も乱暴だし、こんな走り書きのハガキを、お母さんは大切に読んでくれたんやなぁ、となんかじーーーん(T_T)としてしまいました。
「千都子は広島だって」とかなんとか、ハガキを見せてお父さんと分かち合ったのかしら?
山口百恵ちゃんの歌で、ちゃんと思い出せないけど「♪今日はあなたの娘でいさせてください」というような歌詞があったと思います。
いくつになっても母は母。
わたしはずっと娘です。


ぽろんと涙がこぼれた今日の出来事でした。
ありがとうございます。

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