ケイサツへ出頭！人生初の取調室にて

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先日、母が詐欺被害に。
一昨日母とともに警察署に被害届を出しに行きました。
これまでも悪徳業者の出入りもあったので、わたしも注意していたのですが、母が一人のときに起こったできごと、腹立たしい限りです。

警察署はものものしい建物、わたしの中で鳴るテーマソングは『太陽にほえろ！』（古っ！）。
調書のため、人生初の取り調べ室？へ。
詐欺という犯罪は「刑事課知能犯係」管轄になるそうです。
・・・・って、あのね！せっかくの「知能」をもっと良いことに有効に使ってくれよ！！という感じですケドね。
知能犯係のイケメン刑事さんは、優しく足の悪い母を気遣ってくださって・・・感謝。

取調室は初めてなのに、なんか見たことある部屋！
壁も床もグレー一色の小部屋、スチール製の机、机挟んでパイプ椅子・・・
「おれはやってない！」「ウソ言え！証拠はあがってるんだ！！」（机ドン！！）・・・そうそう、ドラマでみてるあのお部屋。
思わず刑事さんに「かつ丼とか出てきそうですね！」というと、「皆さんそう言われます(笑)」だって。

家の防犯カメラには犯人の顔も映っており、いろんな証拠もお渡ししました。
刑事さんはパトロールの強化なども約束してくださり、ひとまず安心です。
ちなみに、「押し売り」「悪徳業者とおぼしき業者」の訪問のあったときは、即１１０番してほしい、とおっしゃっていました。
わたしたち、普通の市民は１１０番って、緊急時、よほどのことがない限りしないものだと思っていましたが、警察の方は「間違いであってもよいので、かけてください」とのこと。
ふだんは接することがあまりないけれど、こんなふうに優秀な日本の警察はわたしたちの生活を守ってくださってるんやなぁ！

警察を出て「お母さん、なんかあったかいもの食べにいこかー？」「うん」
母と二人でたまたま見つけた定食屋さんへ。
お店は昼時でもあり、ＩＤカードをぶら下げたお勤めの人たちでいっぱい。
うどん定食やら魚フライ定食やらハンバーグ定食やら・・・つぎつぎ注文の声が賑やかに行き交い、お仲間でわいわい談笑しながら食べる人、あるいは一人の人も、ちゃっちゃとお膳を平らげて、どの人も午後からの仕事に戻っていく・・・そんな当たり前の光景にやや感動しながら見入っていました。
人を騙してお金を巻き上げる人もいる半面、こうして日々実直に働いて働いて静かに温かく暮らしている人が大半であることに、なんだか胸を打たれて・・・

ふっと、防犯カメラにバッチリ映っていた犯人の顔を思い出しました。
あの太いまゆ毛のあの中年男だって、ほんとうは静かに温かく暮らしたいのかもしれないな。
彼にだって、楽しい日も嬉しい日も笑うことだってあるでしょう。
彼を大切に育てた親だっていたはず。
人を騙しながら大金を手にしたとて、人生にほんとうの平和はない。
心は永遠に安らがない。