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今日は普通で普通じゃない日~3.11に寄せて

学びの仲間であり大切な友人、中井麻美子さんが今日facebookにこんな記事をアップしていた。

 

とても心に残った。

風の電話も、普通の日という思いも。

それぞれの胸にそれぞれの3.11。

 

思いはそれぞれでも、明るい希望だけは見失わず共に歩んでいくことは変わらない。

 

下記に麻美子さんの記事を転載します(写真も)。

 

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『風の電話』昨晩のNHKの番組。

 

岩手県大槌町、海を見下ろす高台に、電話ボックスが ある。中には、線の つながってない黒電話。
 脇に置かれたノートには、多くの人の心境が つづられている。

 

 その電話ボックスへ、震災で大切な人を亡くした人々が、故人に語りかけに行く。
夫を亡くした人。親を亡くした人。妊娠中の娘を亡くした人。
息子を亡くし、避難中に奥さんを亡くした人。


自分以外の家族、親、妻、1歳になる子ども、全てを亡くした男性は…

『何のために生きているのか、時々、わからなくなるんだよ…。
みんなが いない所に(新しく)家を建てたって意味が無い…。』

それでも、そこへ住み続ける。
【生きている限り、(家族を)忘れない】。
自分が忘れたら、亡くなった家族の存在そのものが消えてゆくようだから…と。

 


青森から来た少年。仕事で移動中、この地で行方不明に なった お父さんと話しに来た。

『ひとつ、聞きたいことが ある。
 何故、お父さんだったの⁈』

『周りとは違うんだよ』と少年。
彼の周りでは、震災で亡くなった人は無く、家族の話をする時、友人達が気をつかう…と。

 

 

少年は、お母さん、妹、弟と四人暮らし。再び、家族みんなで電話ボックスを訪れた。
今まで、言えなかったことが語られる。

『お父さん「くさい」って言ってゴメン』

謝る長女。
彼女は、この5年間、一切、父のことを語らずに生きて来た。その間の想い。日々の報告を泣きながら語った。

お母さんも…
『早く帰ってきて。一人じゃ〜無理だよ〜』

【夫が、行方不明に なった時、本当は、夫の側に行きたかった。この子達の為に 留まった】と、打ち明ける。

小学生の次男も父を想い、泣き出して…。

 

 

いつもは、我慢してたんだね。みんな、涙、涙。癒されていった。
大切な人を亡くしても日常が有り、封をして、生きている。

 

誰にも言えないことや、逝ってしまった人に話したい。そんな想いが叶えられる電話ボックス。
電話ボックスは、私有地に ある。そこの主人は、震災の一年前に従兄弟を亡くし、その人と話したいから建てた…と。

【風に のって、声が届けば いい】
と、「風の電話」と名付けた。

 

 


震災後、開放されて5年間。沢山の想いを受け止めてきた。
今日も海を眺める高台で、人の訪れを待っている。(終)


*大槌町は、未だ、何百人と、行方不明の方が おられる町だそうです。
遠い地。知らないことも多い。忘れがちだったり、もう、5年なんだから少しは…と、思っていた。

まだ、5年なんですよね。
…が、私は私の日常が ある。
今日は、内職。そのあと、デパートへと向かいます。

 

あるサイトに ありました。

【今日は普通の日】

【震災が あった日だけど、お誕生日も あれば、結婚式だってある。
 震災のイベントをする以外が、不謹慎なのでは ない。
 前を向いて生きている、366日の内の一日。
 楽しむことは楽しむ日。頑張ることは頑張る日】

 

日々のことで精一杯な私。
だからと言って「普通の日」とは思えない。
でも、なんとなく後ろめたさを感じる…。

復旧、復興が進むことを願い、震災のことは忘れないようにしよう。
 行方不明の人が家族の元に戻れますように…。

東北を想う日。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(転載ここまで)

 

今日も無事に過ごせた1日に感謝します

ありがとうございます

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