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川崎の事件から思うこと・・・

川崎で中学一年の少年が悲しい亡くなり方をした。

先日来新聞をにぎわせている事件です。

おそらく、誰もが胸を痛めたことでしょう。

亡くなった子はたった13歳。なんと痛ましいことか。

特に子どもを持つお母さんは人ごととは思えなかったと思う。

わたしもそのひとり。

あまりにつらい事件。

 

犯人は捕まったけれど

なんで?なんで??なんで???

なんで中1生は死に至らしめられなくてはならなかったのか、わからない。

解決した感はなくて

悲しいやるせなさだけが残る。

 

新聞に目を通していると、息子がやってきて

「お母さんやったら、犯人やりにいくやろ?」と言う。

犯人も少年だから、現行の少年法ならおそらく何年もしないうちに犯人は社会に出てくる。

そうなったら、きっとウチのお母さんなら、犯人に報復するに違いない、と我が息子は思っているのだ。

「うーーーーん。そやな~」

報道では、犯人のしたことは耐え難い蛮行だ。

こんなこと、愛する息子がされたなら・・・とてもとても我慢できない、確かに。。。

もし自分だったら?

心が壊れてしまいそう。。。

夫は、「自分は犯罪者になってもええ!犯人を生かしておかん!!」などと鼻息荒く・・・。

 

つらつらそんなことを考えながら、鎌倉・円覚寺の横田南嶺管長の講演録をまとめていると、その中でお釈迦さまの言葉に出合った。

「人はただ慈愛によってのみ憎しみを越えることができる。

人は憎しみによっては憎しみを越えることはできない。

実にこの世において、恨みに報いるに怨みをもってしたならばついに怨みのやむことはない。」

うーーーーん

深い!

 

ちなみに円覚寺さんでは、鎌倉時代、北条時宗公の「怨親平等(おんしんびょうどう)」の願いにより、2度にわたる元寇の役(歴史で習いましたね?元による対日本侵略)で犠牲になった兵士の御霊を敵味方分け隔てなく祀られているそうです。

怨親平等・・・そんな国に生きていることが誇り。

憎しみを越えるのは慈愛。

よーーーーく覚えておこうっと。

 

ありがとうございます。

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