ブログ

【ありがとうのじかん】ファンキーモンキー恋する川柳 お題「匂う」5/10放送分

<5月10日放送分>

お題「匂う」芍薬

 

 

*入選句

春うららお日さま匂う羽根枕

(神奈川県/ひとし)

幸せの匂う句。

春と言う季節、明るい温かいお日様、そしてふわふわ羽根枕。今夜は良い夢見れそうな・・・そんなわくわくの詰まった句。実は”幸せ探し”なんぞしなくても、ほらね、幸せはここにあるよ♪そんなことを教えてくれる句でもありますね!

 

亡父の服昭和の匂い纏いある

(兵庫県/喜康)

亡父と書いて「ちち」と読みます。服というのは不思議なもので、その人そのものでもありますよね。服を拡げると、この服を着ていた亡き人が思い出されてなんともいえない寂しさに襲われる。頑固親父の古めかしいデザインの服にふと袖を通すとこころに懐かしさとまた寂寥感が広がります。

 

 

別れても貴方の匂い残る部屋

(大阪府/凡)

恋の終わりの切なさ。写真はもちろん、歯ブラシもマグカップもなにもかも処分したけれど、あのひとの匂いはまだそこここに残っていて私の胸を締めつける。愛していた日々が濃ければ濃いほどに、その匂いも気配も消えそうにはありません。うううう。。。切ない。。。。。

 

 

かき上げたひたいの色香朝の君

(奈良県/たま)

初めて恋人と迎えた朝でしょうか。あるいは、ほのかな思いをよせる女(ひと)がふとその朝に見せたしぐさに「おんな」を感じた一瞬だったのかもしれません。このように川柳は日常にある一瞬をまるで写真のように掬(すく)い上げ、575の文字に落としてゆく文芸。また、女性が男性に成りきって詠むのもおおいにOK。(もちろんその逆も)

自由にどんどん楽しんでくださいね。

 

 

匂いたつ芍薬の白雨あがり

(兵庫県/弘子)

美しい句です。「匂う」にぴったりの香り立つ詩です。また雨にあらわれた芍薬の白が鮮やかに目に浮かび、同時に作者の晴れやかな心、清らかな思いとも重なります。

 

 

 

 

☆特 選

出直しの旅 潮の香の無人駅

(大阪府/やすひろ)

潮騒の聞こえるひなびた田舎駅。

人生には何度か決意の旅路があります。

心と人生を切り替える旅。眼前のどこまでも広がる海原に胸に詰まっていたこだわりも解けていくようです。

« »

トップに戻る