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胸の熱くなる恋文

ラジオ【ありがとうのじかん】で、ありがとう便りとして、胸の熱くなる「恋文」を放送しました。

ご紹介くださったのは、ありがとう男子!?のKさんから。

たくさんの方から反響をいただきました。戦争でそれは、戦争でご主人を亡くされたご婦人からの手紙。

 

靖國神社では、明治以降の戦争で没された軍人の方々の御霊をお祀りしています。

靖國神社は有名ですが、そこに併設されている遊就館という施設をご存知ですか?

私も何度か足を運びましたが、遊就館には、戦争を生き亡くなった方々やご家族の大切な思いのこもったものが展示されています。

涙せずに展覧することはできません。

そして訪れるたびに、この平和を当たり前と思わないこと、こうしてこの国を命懸けで守ってくださった方々を忘れてはならない、と思います。

 

Kさんの教えてくださったお手紙も、遊就館に展示されているとのこと。

ここでご紹介したいと思います。

 

 

 

 
 
〜日本一心のこもった恋文〜

 

 『天国のあなたへ』

柳原タケ 80歳

 

 

娘を背に日の丸の小旗をふってあなたを見送ってから、
もう半世紀がすぎてしまいました。

たくましいあなたの腕に抱かれたのは、ほんのつかの間でした。

32歳で英霊となって天国に行ってしまったあなたは、 今どうしていますか。

 

私も宇宙船に乗ってあなたのおそばに行きたい。

あなたは32歳の青年、私は傘寿を迎える年です。

おそばに行った時、おまえはどこの人だ、なんて言わないでね。

よく来たと言って、
あの頃のように寄り添って座らせて下さいね。

お逢いしたら娘夫婦のこと、孫のこと、また、すぎし日のあれこれを話し、思いっきり甘えてみたい。

あなたは優しく、そうかそうかとうなづきながら、慰め、よくがんばったねとほめて下さいね。

そして、そちらの「きみまち坂」につれて行ってもらいたい。

 

春、あでやかな桜花

夏、なまめかしい新緑

秋、ようえんなもみじ

冬、清らかな雪模様

など四季のうつろいの中を二人手をつないで歩いてみたい。

私はお別れしてからずっとあなたを思いつづけ、
愛情を支えにして生きて参りました。

もう一度あなたの腕に抱かれ、ねむりたいものです。

力いっぱい抱きしめて絶対にはなさないで下さいね。

 


 

 

 

柳原さんは当時80才でした。
この文は靖国神社の遊就館にも展示されています。

天国があるのかないのか
私にはわかりません。

 

されども 天国でのだんな様との再会を願っていたタケさんを思うと 私は

どうかタケさんが天国でだんな様と再会され、

仲むつまじく暮らしていてほしいと思うのです。

きみまち坂を手を取り笑いながら歩いていてほしいと思うのです。

命をかけて守り、今に繋げた人がいる。

命をかけて守ってくれた人を、想い、一所懸命生きて、繋げた人がいる。

そうやって繋がり、今があります。

 

今、 私達は そんな平和な日本に生きています。

繋げてくれた人たちへ感謝を。

そして 次は私達が繋げる番です。

 

 

 

Kさん、すてきなラブレターを教えてくださってありがとうございます。

無限の無限の平和が無限に無限にいっぱい

ありがとうございます

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