ずいぶん昔のハズカシイ許せない話!
先日、このブログで「謝罪」のことを書いたところ、ご覧になった方々から多くのメールや感想をいただきました。(皆さま、できれば下のコメント欄に書きこみして下さればうれしいです(*^_^*))
ところで、わたしたち大阪人(関西人?)には、子どものころから、おそらくだれもが一度は口にしたであろう?憎まれ口があるんです。
それは・・・
「ごめんで済んだら警察いらん!」
↑これです。
◆解説
悪いことをしておいて、ごめんと謝っただけで、世の中が許すと思ってんのか!
それでモノゴト許されるのなら、ケイサツなんか要らんでしょうが!!
◆使用方法
謝る人に向かって、上から目線で高らかに言い放つ!
「ホントごめん!ごめんね~」
「はぁ?ごめんで済んだらケイサツいらんわ!(怒) 」
つまりは、謝ったって許さないよ、許されることじゃないよ、、、、という態度であり、心情。
円滑にいかない人間関係をお望みの方は、どうぞご使用ください。
かく言うわたしも、かつては謝る人を許せなかったりしました。
特にサービス業には厳しく、お店の不手際には、イラッときて、ブチッとキレていました(笑)。
こっちはお金払ってるんだからね!・・・って思いがきっとあったのでしょうねぇ。
あぁ恥ずかしい。
もう15年くらい前のことになりますが、ある夜、車で出かけた帰りに家の近くのガソリンスタンドに寄ったときのこと。
当時、給油はセルフではなく、お店の人がやってくれていました。
そのとき対応してくれたのは、まだ20歳そこそこ?もしや10代後半?と思われる若いアルバイトの店員さん。
夜の遅い時間帯だったからか、彼以外だれもいない様子。
わたしは車に乗ったまま、給油が終わるのを待っていると、「あっ」と声がして・・・
ガソリンが窓をたらたらたら~り・・・・と流れてくるではありませんか!
エッ!なに!?
「す、すいません!」
若い店員さんは真っ青になり、大慌て。
どうも、手元が狂ってガソリンを車にかけてしまったようなのです。
店員さんは、何枚も雑巾を使って「すいません、すいません」といいながら、一生懸命、油で汚れた車を拭いていました。
わたしは例によって「何してくれてるねん(怒)」「さっさとせんかい(怒怒)」という気持ちになり、ガソリン代を払うときには「こんな大失敗しといて、お金取る気かよ(怒怒怒)」とまでのイライラボルテージ!!!!
最後まで平謝りの彼に言った言葉は、もちろん優しい言葉ではなく
「店長呼んで」(真顔・・・怒)
「今日は僕だけなんです」(ペコペコ・・・困)
「あっ、そう。そんなら明日ココに連絡してもろて」(真顔・・・怒)
ひぃ~(@_@;)恐ろしいオバチャンです、ハッキリ言って。
この人は他人です、と言いたいところですが、まぎれもない過去のワタクシの姿。
で、翌日、店長も家に謝りにこられ、愛車は「タダ」できれいに洗車、ピカピカにしてもらって、ようやく怒りはおさまったという結末なのですが。
その結末をも含め、ホント我が姿ながら、あぁ~恥ずかし!!情けないこと。
なんであの時、あの若い店員さんを許せなかったのかな。
ほんとうに悪いことをしたなぁ、と思います。
きっとあの夜の彼は、責任者もおらず一人での店番は不安だったはず。
きっと、何事もなかったらいいな、と思っていただろうなぁ。
手元が狂って失敗したときには、どんなにハッとして「しまった!どうしよう」と動揺したことだろうなぁ。
真っ青になりながら、一生懸命車を拭いてくれていたよなぁ・・・そんなことを思うと、あのときはごめんねって、わたしの方が謝りたいくらいです。。。。。(._.)
今のわたしなら、同じ場面で彼を許せる。
笑顔ができる。
それがわたしにとって救いかな。
そして、あらためてまた、人を許せる大きな温かい人でありたいな、と思います。
2013.10.18