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浅草1丁目神谷バーにて~もの思ふ女あり

東京の人なら、皆さんご存知なのかな?

浅草にある「神谷バー」。

駅降りて交差点のところ。浅草1丁目1番1号・・・という住所だそう。

日本で最初のバーらしいです。

この老舗名店には、以前友人に連れられてきたことがあった。

今回上京したおりに、思いついて訪れた。

まだ夕食には早い夕方だったけど、何組かのお客さん。

時刻のせいか、かなりのご年配グループが多い。

 

わたしは、店の隅の角っこの席に。

ドリンクメニュー開くと、ゼッタイ気になるのが「電氣ブラン」・・・なにそれ?って感じだけど、ここの名物。

お店の説明書きを読むと、電氣ブランはブランデーベースのカクテル。

この「電氣ブラン」が神谷バーに登場して、なんと120年の歳月が流れているらしい!!

明治時代、まだ「電気」が珍しかったころ、舶来のハイカラな目新しいものには、“電氣○○”と名づけられていたとか。

ふーーーーん・・・なんかいいなぁ。

まったりするわ・・・

 

 

わたしはブドー酒(ワインではなく、ブドー酒と表記してある)のカクテル=「ハチブドーパンチ」を注文。

食事は、洋食の王道・エビフライとハンバーグのセットメニューを。

ウエイトレスさんはグレーに白襟の昭和チックなワンピースに、白のフリルのついた前掛け。

みんな感じがいい。

で、わたしハチブドーパンチ飲みながら、ふっと気づいた。

このお店に来てる人みな、楽しそうやなぁ・・・

わぁわぁ楽しげ、身振り手振り前のめりで話を楽しんでるご様子。

皆さん笑顔だし、そこここで爆笑も湧いている。

わぁ・・・・なんかいいなぁ・・・・。

この店は天井も高く、壁は白く、明るく温かい雰囲気。

お店の持つ「気」が明るいから、集う人も交わされる話題も明るいのかな!?

よく、暗い居酒屋だと・・・サラリーマンが背中丸めて延々上司や会社の悪口言ってたりする(←コレ一般論じゃなく、実際こんなグループに横に座られたこと、アルネ、、、)。

きっと悩みや課題となる出来事は、それぞれの胸にあるのだろうけど、今はこの神谷バーで仲間と語らい、ささやかな喜びのひととき―――――なのかなぁ、なんていろいろ想像・・・

楽しげに笑顔でおられる皆さんのご様子を眺めてると、だんだんとこの中には悪い人いないね、なんて気になってくる。

みーーーーんな実直に一生懸命に生きておられる心温かい人たち。

そう思いいたると、なんか涙こぼれそうになるのよネ、なぜか。

 

神谷バー不思議なお店。

時代が止まってしまってるみたいな。

せかせか生きなさんな、今を味わっていくんだよ、と言われたような。

うん・・・そやな、、、、丁寧に生きていこう!わたし。

 

神谷バー、きっとたくさんの人がここでの時間を明日への新たな活力としたことでしょうね。

ハチブドーパンチもお料理も美味しゅうございました。

ごちそうさまでした。

ありがとうございます^^

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