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・・・さりとて恋にはなりませぬが

昨日8月2日、

Chiz-宙*基礎集中コース第3回。

 

わたし、いつも講座のときはスゴイ荷物。

2週間の海外旅行行くぐらいの大荷物なのは受講されている皆様はご存知のとおり。

いつもエッチラオッチラ運んでいるのだけど、ときどき見知らぬ親切な人が手を貸してくださることがあります。

うれしいことに。

 

また昨日もウンウン汗流しつつ、地下鉄の駅の長い階段を上っていました。

階段の途中の広くなったところで、さらなる上に伸びる階段を眺めつつ

「ハァ~」としばし休んでいると

「荷物持ちましょか」

と天の声が。

え!

見ると・・・

わたしの大嫌いなタイプの男性(笑)が!

齢の頃は50歳前後、中肉中背のメガネをかけた人で、どんなタイプかというと

 ・身だしなみがヨレッとくたびれている。

 ・清潔感がない。

 ・にやけている。

 ・なで肩で弱々しそう。

 ・中年以上なのに、髪が長めで茶色に染めている。しかも自毛の白髪が見えている。

 ・怪しい(!?)。

 

その、怪しげな、ヨレッとくたびれたヨレオさんが、わたしに声をかけたかと同時に、わたしの重~い荷物をグイと持ち上げたのです。

わたしは

「え!あ!めっちゃ重いですよ!!」

「ダイジョウブです!」

そうは言いつつ、たぶん予想外の重さにややフラつきつつ階段を上っていくヨレオさん。

「や~ん、すいません、ありがとうございます、ありがとうございますぅ」

とあとから追いかけるわたし。

階段を上りきると、

「ほいじゃ~」

 とアゴを突き出して軽く会釈し、去っていくヨレオさん。

 

 

「重いのにごめんなさい。ほんとうに助かりました。ありがとうございます」

わたしも心からの感謝。

わたしの言葉の言い終わりもまたず、後姿で片手を挙げて(まるで二枚目のように)ヨレオさんはツカツカいってしまいました。

たまたま行く方向が同じなので、ちょうどその後ろから追いかける感じで、大きな荷物をごろごろ転がしながら歩くわたし。

見るとヨレオさんは、わたしの大嫌いな“歩きタバコ”を。

いつもだったら「ゲゲッ」って思うところ。

ちょっと先の信号で、タバコすいながらヨレオさん信号待ち。

このまま信号で追いつきそうなわたしは、ふと思いついて通りすがりの自動販売機で缶コーヒーを買いました。

ぎらぎらの太陽のもと、買い求めた缶コーヒーの冷たさは手のひらにも心地いい。

案の定、信号でヨレオさんに追いついたので、わたしは声をかけました。

「さきほどはありがとうございます。

ほんと、とっても助かりました。これほんの気持ちです、助けていただいたので・・・」

振り向いたヨレオさん、ビックリ&にっこりのお顔。

「やー、そんな。あ、じゃ、ども」

「どうぞ」

信号が青になり、ヨレオさんまた振り返ると

「いただきます、こっちこそありがとうございます」

と言って行かれました。

 

いろーーーーーんな人がいて。

自分にとってステキな人も、そうじゃない人も。

自分から近づきたい人も、できたら避けたい人も。

いろーーーーーーんな人が、いっしょに生きてて、世の中、ですねぇ。

そして、どんな人も心の奥にキレイな水晶玉のようなものがあって、目で見える表面ではなく、そのキレイなところにサッとアクセスできたらいいんやなぁ~とふと思えた、Chiz-宙の朝の出来事でした。

ありがとうございます!

 

 

 

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