腐るか枯れるか干からびるか・・・
このごろ思うんやけど。
歳をとるって、すてきなこと。
歳を重ねるって、かけがえないこと。
人生の味わいが増していく。
・・・・しみじみ感じるようになった。
年々キャパが広がってる自分がある。
ええなぁ~、と素直に思う。
だから、アンチエイジングにお金かけようなんて思わない。
抵抗しない。
思うのは、まぁるく枯れていきたいな、、、と。
ずぅっと前に読んだ天外伺朗さんの本で、老いには三つある、とあった。
「腐る」か
「枯れる」か
「干からびる」か。
どれも似たようなもん?と思うなかれ。
植物の一生を思うとき、
「腐る」「干からびる」は、もう新たないのちを育む術がない。
むしろ・・・死を連想する。
でも「枯れる」はごく自然のプロセスの一部で、やがて新たないのちをもたらす・・・イメージ。
一言でいうとポジティブ!とまで言っていいかも。
枯れた演技とか、枯れた良い文字、とか、魅力としても「枯れた」って言うよね、‘いぶし銀‘的に。
干からびないためには「潤い」が必要。
植物なら、その潤いは、まんま「水」だけど、人間でいうなら「感動」。
感動があるかぎり、人は干からびない。きっと。
そして、腐らないために要るのは?
植物なら、それは養分の与えすぎに注意を払うことだし、人間なら、、、煩悩にまみれることに注意となるのか?
ほどほどの欲望はいのちを活性化させるけど、過度の欲望は、いのちを腐らせるように思う。
欲望って、もっともっと・・・ってキリがない。キリない利己的な欲望が満たされるたび、どこか人間として腐っていくような。
『歳とるほどに志』という本を書かれたのは、わたしのお慕い申し上げる・・・上甲晃先生。(五月書房)
オールド・ビー・アンビシャス!
歳をとれば(定年後)、その先の人生を「余生」などという。
なんともったいないこと。
経験豊富な歳を重ねた人こそが、志のある生き方を貫き、後世にその「生き様」を残せるように生きよ、、、、そんなことが書かれてあります。
そういう人があふれる日本社会になったとき、この国は変わるに違いない。
・・・・わわわ。なんだか大きなハナシに発展しましたが。
とにかく、わたしは“アンチアンチエイジング”。
老いない方法などない。
歳を重ねるたびに発見、ますます自由自在になっていく、そんな生き方を目指して、
いつだって、今の年齢をうんと楽しんで味わいたいと思います。
ありがとうございます。
2014.8.4