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世にも恐ろしいあなたの知らない世界~顔はやっぱり作られる

わたしの住むマンションの住人のおひとり花子さん(仮名)のお話。

 

花子さんもわたしもずいぶん長くこのマンションに住んでいます。

かつてわたしが20代の頃、花子さんと一緒にマンションのお世話役をしたことがあります。

花子さんはたぶんわたしより10歳くらい年上。

お世話役は花子さんだけでなくみんなわたしより年上のおじさんやおばさんでした。

世話人会の集まりはほんと退屈で苦痛で、内心イライラしました。

今にして思えば、わたしがイライラするのは、会が退屈なのもあるけれど、会議の議題が楽しいものでない上にみんなが口々にマイナスのことを言い合うからだったと思います。

その筆頭が花子さん。

 

花子さんは口を開くと悪口と不満しか言いません。

会議のときだけかと思いきや、駐輪場で会っても、マンションの中庭であっても、エレベーターの中で出くわしても不平や愚痴をブチブチと言っていました。

「自転車のとめ方が悪い」

「花壇の手入れ業者が気に入らない」

「管理人が仕事をサボってる」

・・・ゴミの捨て方やら、共用部分の使い方やら、児童公園の子どもの遊び方やら、、、とにかくゼッタイに悪くののしるのです。それも恐ろしく険しい顔をして。

まぁようそんだけ気に入らないことがあるもんだ!と変な感心したりして。

わたしは心の中で「ややこしいオバサンやなlぁ、気をつけよー」・・・

 

 

ところで、花子さんには当時5歳くらいの、市松人形のようなおかっぱの愛くるしい娘さんがいました。

不平不満でいっぱいの花子さんは常に眉間に深いシワ、口の両端は極端にさがり、あごを上げて下目づかい!?で人を見下すような態度。

・・・・とてもとても「美しい女性」の要素のカケラもない。

これは生まれ持った容姿の美醜ということではなく。

ところがそんな花子さんに天使のような可愛い女の子がいたものですから、もうびっくり、思わず花子さん本人に「お嬢さんあまり似てらっしゃらないんですネ」なんていう失言してしまったほど。

 

 

さて、それからずいぶんと日は経ち・・・

今も変わらず、花子さんのふてくされ度はマックス。

どこでお会いしても、眉間にシワ、お口もへの字。険しい眼差しです。

時々、マンションの住人とトラブル起こしたやら起こしてないやらというウワサ話も。

あるとき、エレベーターに花子さんが若い女性と乗ってきました。

二人の会話から、女性はお嬢さんだと気づきました。

あの・・・かつて天使のように愛くるしかった女の子は・・・・

美しい娘に成長しておりました・・・・

・・・・・

と言いたいところなんですが!

 

 

なんといまや娘さんも深い眉間のシワ、口の両端の下がったお顔になっておられたのです。

オーマイガッ!

 

 

うーーーーん

顔は先ずは親からいただき、そして作られる。

作るのは自分。

今からだって遅くない、

幸せを運ぶ顔を作っていこうと思います。

 

ありがとうございます

 

 

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