先生、なんでそんなに怒るのですか
たまたま乗りこんだ車両は、遠足の小学生でいっぱい。
だけど、大声で騒ぐ子は誰もおらず、仲良くお行儀よくお友達とおしゃべり。
わたしもラジオのアシスタントの真奈美ちゃんも、微笑ましくその様子みていました。
すると、席に座ってた小学生の男の子も女の子も含めて4、5人が立ち上がり「どうぞ!」。
おおおお~
いや~、まだ席を譲っていただくほどトシはとっちゃおらんけんね!
だけどその好意が嬉しくて、真奈美ちゃんと二人ありがたく座らせていただきました。
「ありがとうね!」
わたしたちの言葉にほっぺを染めて笑顔を返してくれる小学生たち。
名札を見ると地元の小学校4年生のみんな。
いいな、いいな~
うれしいな!
子どもたちの優しい気持ち・・・
さて、わたしたちに席を譲って立ち上がった数人は、電車のドアのところにかたまり、「しりとり」を始めた。
な、なつかしい~~
昭和!
「みるく!」といえば「くるみ!」と返すあたり・・・おおおお、今もこのしりとりの“お約束”が健在とは!
「えーと、みーみーみー・・・」くすくす笑い声。
平和やな。
この子たちみーんなに幸あれ!
と!
そのとき!!
40代くらいのショートカットの女の先生登場。
さっき、その先生は少し離れたところで別の児童に注意をしていた。
たぶん、窓に指で字を書いてたことを怒られてたみたい。
ん~?別にええのちゃうんかい。指で、やろ~?
で、さっきのその先生が今度はしりとりグループにやってきて、怖い顔で「静かにしろ」と。
もともとうるさくないのにね?
しりとり小学生たち、今度はうんと小声でしりとり続行。
すると
「しつこいねん!何回言わすんや!しつこい、言うてんねん!エエ加減にせえ」
・・・・全部覚えていないけど、とにかくギョッとするような汚い言葉で吐き捨てるように子どもたちに言われました。
わたしと真奈美ちゃん、先生のそのひどい言葉に凍りつきました。
そしてとっても暗い気持ちになった。
当然、弾んでた小学生たちも、チーーーーーンと意気消沈。
席を譲ってくれたあの男の子は、泣いているのか首を垂れ、顔を両腕にふせていました。
先生!
遠足だもの、小学生だもの、心ワクワクして当たり前でしょう、おしゃべりくらいさせてあげてよ!
しりとりくらいさせてあげてよ!
電車で他の人の迷惑になってるならともかく、そんなことないのに、おとなしく静かに言葉遊びしてただけなのに、ナゼ!?
どんな先生に出会うかが、子どもの学校生活の明暗をわける。
先生には、子どもたちの太陽になる役割があるんやで!
子どもたちの中にある輝く太陽を、大人がそれぞれの立場で守ってあげないと!
それが大人の義務。
ありがとうございます
2016.4.29