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夏の歩道で泣きべそをかいた話

先日、母を連れてお散歩中にちょっとした事故が\(◎o◎)/!

 

 

母の車椅子を押しながら歩道を歩いていたときのことです。

道って、、、平らかじゃないんですよね。

ふだんは気付かないけど。

車椅子を押していると気づきます。

ちょうどカマボコ状に真ん中が膨らんでいるのです。

 

 

だから、あんまり端っこをいくと、車椅子のバランスがとりにくい。

低くなっている方に車輪をとられてしまうから。

 

 

そのとき、きげんよく母とおしゃべりをしながら歩いていたのですが、建物の工事をしているところがあり、

工事の車両のお尻が敷地からはみ出て歩道の半ばあたりまでを占めていました。

 

 

あぶない、あぶない(>_<)

 

 

このまま歩道を進めないので、歩道からゆっくりと車道に下りようとしたとき・・・・!!!!

 

 

う、うわぁ~ッ!!

 

母が車道側に前のめりで車椅子から落ちてしまいました。

そのはずみに、わたしも車椅子ごとひっくり返ってしまいました。

わたしもけがをしたけど、それどころじゃない、

母を抱き起こそうとするにも変な転び方をしたらしく、どうやっても痛がって起き上がれない。ここは車道だし、、、、

 

どうしょう!!!

 

工事車両のそばには、工事の現場を見守る守衛さんが仁王立ちして、こっち見てるのだけど

「自分の監督場所は工事の現場だけです」と言わんばかりに、まったく助ける気配なし。

 

「おかあさん、だいじょうぶ?!だいじょうぶ!?」

「いたぁーーーい、いたぁーーーーい!!!」

「ああ!どないしよう!!ごめんね、ごめんね!!痛いなぁ、ごめんねーーー、ああ、、、、どないしよう」

 

 

母の痛がる姿は申し訳なく、責任を感じるし、わたしまで痛さ倍増。

もうただただ・・・・ごめんね、ごめんね。。。。

とにかく、なんとかお母さんを動かさねば。車が来たらたいへん。

なのに、ニッチもサッチも動かせない。

わたしは子どもみたいに泣きべそ顔になりながら、とにかく母を動かそうと必死。

 

 

すると、どこからかおばちゃんがやってきて

「うわ!たいへんや!だれかーーーーーだれかーーーー助けて!」

叫ぶ!叫ぶ!叫ぶ!

また反対からももう一人おばちゃんが走ってやってきて、手を貸してくれながら、

「だれか!手伝うて!だれか来てーーーー」

 

 

わたしたちの横を通り過ぎた社用のワゴン車が、この騒ぎに気付いてくれたらしく、少し先で停車し、中から大柄なおじさんが下りてきた。

 

 

「どないしたんや!どないしたんや?」

「あの、あの、ころんでしまって、起こせないんです」

「なに、よっしゃ!!」

 

 

頼もしいおじさんは、ガツッと母を抱き起こし、立て直した車椅子に座らせてくれた。

あーーーーーーよかった。

みんな口々に母をのぞきこみ声をかける。

「奥さん、いける?だいじょうぶ?」

「よかった」「よかったね」

 

 

わたしは、おじさんと二人のおばちゃんに、心からこれ以上の感謝はないくらいのお礼を言って頭をさげた。

よかった、よかった、と笑顔を残して、みんないっぺんにいなくなった。

 

 

工事の守衛さんは相変わらず同じ場所に立ったまま、現場を見守っておられたけど、それもお仕事なんだね。きっと。

この世は悪くない。

一瞬にして、なんの見返りも期待せぬ良い力が集まる。美しい心が集まる。

 

 

 

「親切な人が助けてくれたなぁー」と母。

「ほんまやなぁーーーー、ありがたいなぁ」

そう言ったとたん、おっとまた涙。

でもさっきみたいな泣きべそではないですよ。ありがとうの涙。

 

 

 

神さま

ありがとうございます

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