【ありがとうのじかん】ファンキーモンキー恋する川柳「ボタン」3/15放送分
<3月15日放送分>
お題「ボタン」
*入選句
炊飯器押し忘れたのコンビニへ
(奈良県/たま)
このままだと、状況はよく分かりますが、少々日記的かな??。
日常の何気ない風景も「詩」として捉えるくせづけをしていきましょう。
「こうだから」「こうなった」、とするだけでは単なる日記になりますので、たとえば。。。
炊飯のボタン忘れて街の渦
(炊飯のボタン=「妻や母としての日常」を忘れて、混沌とした(楽しげ、妖しげな)街に繰り出した・・・・とした句です。川柳はうんとデフォルメさせて、自分初で自分の事実から離れていってもOKなのです)
階数のボタンも押さず話し込む
(大阪府/悠)
あるあるの場面。これも出来事だけのようですが、ありありと様子が映像となって出てきますよね。「あの話しやけど」「ふんふん」「こうでああなって」「まぁ!」「そんで」「ふんふん」・・・だなんて、エレベータは止まったきり。の場面ですね。
非常ベル押しているのは青い星
(大阪府/やすひろ)
非常ベルが鳴るたび、ギョッとしますね。で、「誰が押した?」「どこで押した?」だなんて騒ぐけど・・・押しているのは果たして人間なのか?その現場を見ていないだけに・・・ね。
爪染めて春を始めるボタン押す
(滋賀県/弘子)
女性らしい句です。淡紅色に染めたネイルの色まで見えてくるような春の句。
一読ふんわり幸せな気持ちになりました。
逆転でイイねのボタンタッチする
(大阪府/日出夫)
手に汗握る死闘の末の逆転!これはイイねどころの騒ぎじゃないけれど。
現代はその感動を伝えるのも、ワンタッチのボタンなんですね~。
時代の流れです。
☆特 選
言い訳がつづく ボタンが多すぎる
(兵庫県/邦子)
長ったらしい言い訳をふんふんと聞いてはいるけれど。
なんだかな~、と納得できないような、この煩わしさ、すっきりしない気持ち。それを「ボタンが多すぎる」で表現してしまうとは見事です。
ありがとうございます
2018.3.31