【秋のお彼岸】6つの修行とは?
【秋のお彼岸】
宗教については昨今あれこれ取り沙汰されていますね。
人の弱っているところにつけこんで、心を惑わせ、あくどい金儲けをする怪しい宗教はいつの時代もあるようです。
ほんものを見極める目は日頃から養っておきたいものですね。(まず、お金をたくさん強要される時点でニセモノかと疑ってもよいかも、、、)
ところで、昔から伝わる仏教には、生きる力となる教えがいろいろとありますよ。
昨日はライングループにて
「今年の9/20はお彼岸の入りです」とお伝えさせていただきました。
このいのちを賜ったのは両親、いやもっとさかのぼってお顔すら知らないご先祖さまのおかげ。お彼岸にはお墓まいりにも出かけたいと思います。
さて、お彼岸の期間は、秋分の日を中日として前後3日間を合わせた7日間。
今年は、、、、
彼岸入り9月20日(火)
中日(秋分の日) 9月23日(金)
彼岸明け 9月26日(月)、、、となっています。
ご存じとは思いますが、「彼岸」とは「あちらの岸=あの世=極楽浄土」ですよね。
「此岸」はこの世で、煩悩と苦しみの世界。
この世の私たちは、少しでも魂を清めて、彼岸へいきたいものだ(悟りを開きたい)とはるか昔より願っていたのです。
悟りを開く道への実践として、仏教の世界では「六波羅蜜」という6種の修行~布施、持戒、精進、忍辱(にんにく)、禅定ぜんじょう)、智慧(ちえ)~があると言われています。
ここからは、京都にある真言宗六波羅蜜寺のHPよりところどころ拝借、織り交ぜながら説明を。
**六波羅蜜(ろくはらみつ)**
1.布施(ふせ)
見返りを求めない施しを与えること。
→微塵も求める心のない必要なものを的確に与え尽くすだけの愛の自分~
2.持戒(じかい)
瞬時瞬時に自らを戒める事が肝要。
→一瞬一瞬新たなあらたかな自分~
3.精進(しょうじん)
不断の努力。誠心誠意尽くす。
→一切我のない無色透明の自分~
4.忍辱(にんにく)
いかなる辱めを受けても全ての人の心を我が心とする仏様の慈悲。
→常に全体を支える自分~
5.禅定(ぜんじょう)
冷静に第三者の立場で自分自身を見つめること。
→彼我一体の自分~
6.智慧(ちえ)
ものごとの真実を見る目をもつこと。
我々は本来仏様の智慧を頂戴してこの世に生をうけているにもかかわらず、貪りや怒り愚痴によってその大切な智慧を曇らせてしまいがちです。
布施・持戒・忍辱・精進・禅定の修行を実践しどちらにもかたよらない中道を歩み、此の岸から彼の岸へ・・・。
→完全完璧円満な自分~
なかなかハードルの高い修行ですが、「意識して過ごす」ということは大切ですよね。せめてお彼岸の間は、六波羅蜜のうちの一つでも「強化週間」といきたいものです。
*なお、中川千都子及びChiz-宙は、いずれの宗教・教義とも一切関連はなく、特定の宗派を信心または推奨するものではありません。
私自身は、生き方を考えるうえで古事記や神道、仏教、キリスト教などを個人的に学んでいます。
ありがとうございます☆彡
2022.9.21