デパートにて
昨日、母と出かけた時のこと。
デパートの地下で買い物をしようと下りエスカレータを使いました。
私が先にのり、すぐ後ろに母。
地下について母を振り向くと・・・・えっ!!
いない!!
見上げると、母はエスカレータには乗らずに
まだ上の乗り口のところで、エスカレータに乗るタイミングを見計らっているのです。
後ろに並んでいる人たちからも心配げに声をかけられている様子。
わたしはあわてて、また昇りのエスカレータで上にいき、母のところへ。
母は、エスカレータの手すりを何度も持ち直しながら
「・・・・行かれへん」。
ほんのこの間までは難なく乗れていたエスカレータですが、
今回乗るタイミングが分からなくなったようなのです。
電車の乗り降りや駅の階段では、母の手をとり、足元にも注意を払うのですが、
くだりエスカレータなら大丈夫と手を離したことを反省。
ごめんね、おかあさん。情けない思いさせてしまったね~
「お母さん、じゃぁ、いっしょに降りよう」
こくん、とうなずく母。
母の手をもち、「さぁ行くね」とエスカレータに足を置いて・・・・
おっと、足がおけたのはわたしだけ、
母はやはり乗れないのでした。
下りのエスカレータを2,3段駆け上がり、母のもとへ。
「こわい、こわい、こわい、、、、」
足を出すのが怖いとのこと。
母の体に手を回すと、緊張で固くなっていて、背中には汗をびっしょりかいていました。
わたしの手を痛いほど握りしめる母。
あぁ、ごめんね。おかあさん。怖かったんやね。
もうがんばらんでいいよ。
ゆっくり階段でいこうな。
一歩ずつでも、いっしょに歩いていこね。
ありがとうございます。
2013.7.31