どんなどん底にも必ず光は降り注ぐ・・・!
先日のChiz-宙講座でのこと。
講座の始めに皆さんお一人お一人に近況をうかがっていた折、20代の若い男性タケシさん(仮名)がこうおっしゃった。
「ぼくには皆さんのように良い報告はひとつもありません」。
タケシさんは、ひと言ひと言かみ締めるように最近あったことなどを語られた。
苦手だったアルバイト先の上司に「笑顔をしよう」と決心したこと。
ところが、そのアルバイト先をクビになってしまったこと。
そのことで、家族からも厳しい言葉や態度を受け、すっかり自信をなくしてしまったこと。
なにをやってもうまくいかない。
いったいどうすればいいのか。
のしかかる閉塞感。
「いま・・・もう・・・どうやってこの先、生きていっていいかわかりません」。
タケシさんは消え入りそうな声でそうおっしゃった。
わたしは、ご受講の皆さんを見渡して言った。
「どなたか、今のお話を聴いて、タケシさんにお言葉をかけられる方いらっしゃいませんか?」
何人かの方が挙手を。
いまある状況は、ほんとうは感謝だと思う。
今はそう感じられないかもしれないけど。
厳しく言われたお母様もあなたを愛してのこと。
いまのままの状況に、お母様に感謝したらいいよ。
このつらいことを話してくれたタケシさんは、すごい。
勇気がある。
そうやって自分を客観的に見えていること自体、良い変化に向かっていることだと思う。
この先もどうしたらいいかわからない、という不安な気持ちいっぱいの中で、今日のChiz-宙に来られたタケシさんは
もうそれだけで前に確実に向かっている。
起こったことは良いほうに向かうために起きていると思うから、手放して、きっと前に進んで行かれると思います。
あぁ~自分も、そんなつらい思いをしたことがあった。
だけど、ひとりぼっちじゃない、と思えたことで乗り越えられたのかな、と思う。
タケシさんもひとりじゃないですよ。
・・・みんながタケシさんを温かく受け入れ、彼のほうを向き、一生懸命話してくださった。
タケシさんも真摯な目で、一生懸命話を聴いておられた。
わたしは、タケシさんやみなさんのきれいなこころに打たれて、涙がこみ上げてしかたなかった。
そして感じていた、人間は必ず立ち上がることを・・・。
すべての打ちひしがれている人へ。
なにもかもは変化する。
たとえ今がどん底だと感じていたとしても
必ず目を向けた方向へすべては変化していく。
だからこの先にある光を見失わずに。
どん底に思える時間はあなたの人生の中の過ぎて行くほんのひととき。
あなたは愛されてここに在る。
無限の無限のありがとうございます。
2014.12.19