仲良し老姉妹とわたしのネジのゆるむ話
今日は母とランチしました。
認知症で車椅子の母はホームに入所しています。
月に一度は、母の施設の昼食の時間に合わせて訪問して、一緒にランチするようにしています。
いつもは訪問しても夕方だったり、午前の仕事のいきしなだったりと、わたしも慌しいものだから、せめて月に一度はゆーーーっくり母とランチを楽しみたいな、と。
楽しむ、といっても、母の施設のお食事と同じものを私も注文するわけだから、豪勢なご馳走ってことにはなりませんが。
今日は、母の妹(わたしにとって叔母)も来ることになっていて、オンナ3人でランチの予定。
ところが、叔母は約束の時間になってもなかなか現れず、待ちながらわたしは母とふたりでおしゃべり。
母は認知症ゆえの、あれれ?と思う言動も多々あって、たとえば今日も、食事の用意してくださる施設の方に
「あなた、おうちはどこから来てるの?」
ってずっと同じ質問を繰り返します。
「東大阪市からです」
って、そのたびに職員さんは真面目に何回も答えてくださる。
でもまたちょっとしたら
「あなたどこから来てるの?」って。
「お母さん、さっきも聞いてたやん。東大阪って言うてはったよ」とわたし。
「あーそうか~」と母。
・・・と、そこでわたしのケイタイがプルルル鳴って、叔母から。
「えっ、道に迷ったの?」
施設への道を一本間違えて曲がってしまい、迷ってしまったらしい。
なんとか説明をして、電話をきりました。
「H子おばちゃん、道に迷ったんだって」
わたしがそう言うと、母が
「なんで迷うの、H子は認知症になったんと違うか~?」
そういってアハハーと笑いました。
え、なに、ジョークなの?!
わたしもなんだかおかしくなってアハハー!
もう、お母さんったら!
そうこうするうちにH子おばちゃんが登場して、
「おばちゃん、お母さんが”H子は認知症と違うか”って心配してたよ!」って言うと
H子おばちゃんも「よ言わんわ~!」(=よく言うよ!の意味)とアハハ~
80歳共に超えた母とH子おばちゃん。そしてわたし。
この温かい時間がずっと続いたらいいな、と思いました。
それにしても。
認知症かどうかだなんて、誰だってアタマのネジの一つや二つ外れてるんじゃないの?なんて思えてきた。
きりきりきっちりネジが締まってるより、なんだかいい感じ??
きれいで理知的なお母さんがずっと自慢だった。
だけど
今のお母さんも大好き。
ありがとうございます
2016.9.20