【ありがとうのじかん】ファンキーモンキー恋する川柳1/25お題「銀」入選句
<1月25日放送分>
*入選句
から元気シルバーシート手招きし
(神奈川県/ひとし)
まだ若いから・・・と我慢我慢。でも空いてるシルバーシートが呼んでいる??
シルバーと呼ばれる前に去った友
(大阪府/凡)
凡さんは友人を亡くされたとのこと。そんなときに詠んだ心のつぶやきは大切にしたいものです。悲しみも悔しさも淋しさも詩となって心を癒してくれるのが川柳。
仁丹の銀色を噛み忘れよう
(大阪府/やすひろ)
やすひろさんに言われて気づく、日常にある「銀色」のもの。なるほど~!あの小さな銀色の小粒、噛めば独特の味と匂い。あの刺激で少々のことは忘れられそうですね。
まんまるな銀の笑顔をあげましょう
(兵庫県/邦子)
お月様の気分になった邦子さんかな。確かに、金の笑顔じゃなくて、銀の笑顔のほうが穏やかでほっとします。
銀の道歩いて天に至る冬
(滋賀県/弘子)
銀の道とは、冬の凍てついた道でしょうか。この道を歩いていけばあたかも天に届きそうな。美しい句です。
☆特 選
シルバーシートが狸の指定席
(大阪府/日出夫)
笑っちゃいました。愉快な句です。
シルバーシートに座ったものの、なんだか居心地悪いものだから、ついタヌキ寝入りを。狸と言い切ったところにおもしろさがあります。
このように川柳は思い切って説明を省いてしまっても、おもしろい世界をかもしだすのです。
2018.2.8