【ありがとうのじかん】ファンキーモンキー恋する川柳「甘い」2/22放送分
<2月22日放送分>
お題「甘い」
*入選句
傘一つ弾ける心甘い声
(奈良県/たま)
相合傘ですね♪傘一つの下に弾けそうな胸の高鳴り。
その胸苦しさも甘い思い出です。
ユモレスク聴いてプチトマトの真っ赤
(大阪府/やすひろ)
ドボルザークのユモレスクを聴いておられるのでしょうか。
荘厳な音楽に包まれてその胸中にあるのは。。。??
プチトマトも真っ赤に熟し切っています。やすひろさんの恋も?でしょうかね・・・・
想い人笑顔が甘い草の蜜
(真)
真(まこと)さん、初投句ありがとうございます!!!
想い人だなんて、ちょっと切ない言葉を用いての初投句。
なかなか雰囲気のある句です。
むしった草を噛みながら誰かを思っている初恋のころなのでしょうか?
片思いなのでしょうか。恋は成就したのかな。切ない思いは詩になりますね・・・・
これからも真さんのご投句お待ちしていますね!
ありがとうございます!
スイートな記憶に苦いコーティング
(神奈川県/ひとし)
うむむむむ・・・・あんなにスイートだったのに~
恋にはそんな大どんでん返しはつきもの。でもいつかはすべて甘い記憶のみになってくんじゃないかしら?
しばらくは苦いコーティングも時の中で薄れていくことでしょう。
カルピスを飲んであの日を思い出す
(兵庫県/喜康)
カルピスといえば初恋の味、ですが。喜康さんが思い出してるのはいつのことでしょうね。コレの味はあのことを思いだす・・・・という味と記憶の結びつきは、きっとどなたにもあることでしょうね。
分からずに蜜に群がる黄金虫
(大阪府/凡)
黄金虫、だなんて面白い句です。この句で、昨今かまびすしいビットコインのニュースを思い出しました、わたし。一攫千金(蜜)を狙う黄金虫(人々)・・・はたして幸せなのかどうなのか。川柳では具象が大事です。具象とは、なにかその思いを託すモノ。この句の場合は、黄金虫がそれにあたります。黄金虫という名前や、あの虫のぎらぎらした色、小さな体から想像できるものはどんな人々?
これが例えば「かぶと虫」とかになると、句の表情は変わってくるし、おそらく作者の意図とははずれるでしょう。ぴったりの具象を見つけるのは作句の難しさでもあり、楽しみです。
☆特 選
ひとときの陽気吸い込み甘く咲く
(大阪府/悠)
悠さん、初心者でいらっしゃいますが、いい句ですね!
冷たく暗い冬の日々の中にも陽気あふれる一日があったりしますよね。
そのわずかの明るさを思いっきり吸い込んで精一杯咲いている花。
何の花だったのかな?こんな場合、花の名前を入れてしまうと共感が生まれやすいです。もちろん、みんなの共感を得るから良い句、というわけではないですが、書き手と読み手の共感は作句の楽しみの一つでもあります。
たとえば
黄水仙陽気吸い込み甘く咲く
・・・とすると、冬日の中にすくっと咲いてる黄色い水仙が見えるように思いませんか??
今後のご参考までに。
これからもどうぞご健吟を!
2018.3.15