【ありがとうのじかん】ファンキーモンキー恋する川柳 2月のお題「時間」①
〈2月6日放送分〉
お題「時間」
*入選
昼下がりうとうととする半時間
(神戸市 ほくら)
お昼もいただいて、おなかも心もまったりする昼下がり。
午後からの仕事もあるけれど、それまでの少しの時間ちょっと宇宙旅行~。ささやかな幸せ。ほわ~っと平和なひととき。
凍てついた時間とかすよきみの声
(高槻市 悠)
温かいきみの声に、瞬時にして溶けてゆく時間。
辛かったことも哀しみも、これまで封じ込めて頑なに生きてきたけれど、きみに会えてよかった。
告白に時間は止まる揺れながら
(明石市 良香)
胸の高鳴る告白を受けた途端、何もかもがまるで止まったかのように緊迫し始めた。
だけどその張り詰めた空気のなかで、風にそよぐ花のように柔らかく揺れている作者のこころ。
珈琲と同じ速度で冷める恋
(堺市 凡)
目の前のコーヒーが香りを失い、すっかり冷めてゆく。湯気をあげて熱々で運ばれてきたのはさっきのことなのに。
その冷めようの速さとや。この恋もまた。
*特選
恋しくて時を戻して羽の中
(神戸市 和子)
ラジオのアシスタントひぐち愛峰(まなみ)の感想
「優しい句。羽の中はあかん、、、そのままおりたくなる」とのこと。・・・確かに。
ホント「時を戻して羽の中」だなんて、切なくて切なくて胸がはちきれそうです。。。。
和子さん秀逸句ですよ。
2020.3.20