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「ありがとうございます」の10音字の言霊って?

 

私たちが使っている言語、この日本語のもとをたどれば、「大和言葉」です。

講座ではたびたびお伝えしているのですが、私たちの祖先、大和民族はなんと「一音」で言葉のやりとりをしていました。

一音に意味があり、共有されていたのです。

 

日本はかつて「言霊の幸はふ国(ことだまのさきわうくに)」といわれました。

言霊とは、言葉に宿る霊力。

古代より日本ではこの言葉に宿る力をたいへん大切にしてきたのです。

 

 

万葉集の柿本人麻呂の歌に「しきしまの大和の国は 言霊の幸(さき)わう国ぞ ま幸(さき)くありこそ」があります。

「言霊の幸はふ国」とは「言葉の力で幸せをもたらされる国」を意味します。

一音一音に意味と力を有する私たちの国の言葉。

 

 

それでは「ありがとうございます」の言霊をひもといてみましょう。

(記すにあたり、真書と「ありがとうございます」読本を参照しました)

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ありがとうございますの言霊

 

 

 「あ」は、光、光源。すべての本源。すべての始まり。

 

  「り」は、螺旋状。全てが生み出されて組み合わさっていくという意味。(宇宙の全てを創造するときに、相対の両極を組み合わせるときに、螺旋状に組み合わせます。直線だと一回きりですが、螺旋状だと無限に組み合わさります)

 

  「が」は、「か」をダブらせて、輝きに輝く・無限に無限に輝く。

 

  「とう」は「十字」にみて縦横の組み合わせ。相対の両極を指す。また「ありがたし」のた行音とさ行音として分けると、た行音は縦・さ行音は横という意味で、相対に別れた両極を縦横に組み合わせて、ひとつのものを創りあげるという創造活動のこと。

 

 「ありがとう」だけで、絶対から無限の無限の輝きになって、全ての要素が振り分けられて、大調和の荘厳な姿をとっているこの大宇宙という意味です。

 

 「ご」は、「こ」というのは凝り固まるという・物質化してくるという意味。凝り固まることにより魂的なものにもなり、さらに凝り固まることによって、物質的な物体的なものになってくる。

 

 「ざ」は、「さ」の繰り返し。「さ」というのは自然にさらさらと流れる姿、それも爽やかに清清しく。一瞬一瞬新たにという響き。それが単なる「さ」ではなくて「ざ」とダブるところは、そういう姿ばかりになっているという意味です。

 

 「い」は、命。生きている・輝くという意味。(凝り固まってこの世に形にあらわれた素晴らしいものでも生きているというのが大事です。命として躍動して生きているというのが命の「い」。

 

 「ま」は、完全な・まったきという意味。

 

 「す」は、絶対の中心・一番奥の根源の姿という意味で、大調和させる力。絶対の中心に統一されて戻る、という意味。「ます」というのも、いまより良くなる・増える・栄える・大きくなるという意味。

 

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「ありがとうございます」の10音字は、単に「感謝」の意味を超え、こんなに深い意味を持つのです。

ありがとうございます

 

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