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【ありがとうのじかん】ファンキーモンキー恋する川柳 3月お題「道」①

 

〈3月5日放送分〉

お題「道」

 

 

*入選

 

真正面木枯らしの道ただ歩く

(明石市 良香)

木枯らしに真正面から向かって歩いてゆく良香さん。

その足取りには固い意志が感じられます。どんなに厳しい風が吹こうともわが道を進む。脇目もふらず。生き様を感じる一句。

 

 

 

道の端歩いてしまう敗北者

(大阪市 日出夫)

一読、くすっと笑ってしまいます。

この笑いは自分を振り返っての共感の笑い。そして笑ったあとからやんわりと哀しみがわいてくるのが川柳。川柳の三要素の一つである「おかしみ」を見事に詠んだ句です。

 

 

 

四季の色五感染み込む登山道

(横浜市 則久)

則久さんはきっと山の自然が大好きな方なのでしょうね。

五感染み込む、という表現にそれが表れています。

原句では「四季の色」となっていますが、「春の色」と今の季節を詠まれるといっそう山の色合いが目に浮かぶと思いますよ!

 

 

 

行き止まり振り返らずに突き進む

(京都市 里彩)

一直線に突き進む、きっと里彩さんはそんなまっすぐな女性なのでしょう。行き止まりさえ気にもかけずまっしぐら。途中で転んでも、パッパと払っては立ち上がる、、、心の強さの表れた句ですね。

 

 

 

*特選

バージンロード歩けなかった亡夫の靴

(高槻市 悠)

この句を手にして、思わずうるうる。。。

「亡夫」は「つま」と読みます。「夫(おっと)」であっても、川柳や俳句などの短詩文芸では「つま」。

娘さんの結婚式に参列することはかなわなかったけど、ご主人はその日、笑顔でしっかり見守ってくださっていたにちがいありません。

靴、に視点を置いたことにより、いっそう胸を打つ秀逸句となりました。

お見事です。

 

 

 

 

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