【ありがとうのじかん】ファンキーモンキー恋する川柳 5月お題「信じる」②
<5月14日分>
コロナ自粛に伴い、未放送分発表
「信じる」②
五十年信じることのあり難さ
(明石市 良香)
五十年と一口に言いますが、それはそれは晴れたり曇ったり嵐や長雨もあったことでしょう。
赤の他人が結びつくために不可欠なものは「信じること」、これに尽きます。
信じる日々の積み重ねが愛の深さに比例してゆくのでしょう。
何事もなかったように信者行く
(神戸市 和子)
「信者」がおもしろい。
「何事もなかったように」とあるあたり、それはもういろんなことがあったのに、ということを含みますが、それでもしら~~っと涼しい顔で去っていく信者。
え~~、信じられへん!という和子さんの驚きのつぶやき。
ただいまを信じていれば救われる
(大阪市 日出夫)
「ただいま」なのか「ただ 今」なのかどちらのでしょう?
私は前者ならおもしろい句だと思い入選にしました。
「ただ 今」を信じて・・・だと、教訓めいていてあまりいただけません。
「ただいま」と帰ってくる家族(配偶者なのか、子どもなのかはさておき)、その元気で明るい挨拶さえあれば、自分の見えないところで何をしておろうと、まぁいいでしょう、と。
家族ならではの緩さ、これも愛ですね。
総菜を妻の味だと信じ込む
(京都市 里彩)
共感される方もおられるかも??
にしても、信じ込む旦那様は幸せ者。
総菜が手作りだろうがなかろうが、平和な食卓があることがすべてですから。
でも奥様、あんまり銚子に乗りすぎないように?!
*特選
うまくいく信じて乗った泥の舟
(草津市 弘子)
「泥の舟」がうまい。
人はなににつけ、うまくいく、と信じて決断するのだけれど、さてどうなることかは神のみぞ知る。
信じる力に勝るものはないものの、、、悪だくみは天網恢恢疎にして漏らさず、沈む舟の中で後悔すれど遅し。
2020.5.30