おれ、ことら。お母ちゃんに説教したってん
久しぶりやがな~
おれ、小虎(ことら)、みんな覚えてくれてるかなぁ~
「あんただれ?」とか言わんといてや~
中川家で一番えらいのがおれや
そやけど、いやほんまに
えらい久しぶりや
世の中もなんや騒ぎになっとるなぁ
いろんなことあったなぁ
この一年
あのな、あんまりバラしたらお母ちゃんに怒られるんやけどな、
たいていなんでも乗り越えてるお母ちゃんやねんけど
今回かなりたいへんなことがあったんやで。
そのためにお母ちゃん一気に白髪になるわ
5キロ痩せるわ
寝込むわ
お父ちゃんも兄ちゃんもめっちゃ心配してたわ。
なんかな、信用問題と、人間関係と、それにめちゃめちゃ大きいお金も絡む話やったらしくて・・・・
もう毎日大変!
そやけどな
おれお母ちゃんに教えたってん。
「いっさいの苦しみの根本原因は執着やで」
「わたしなんも執着してへんもん。お金にもマジで興味ないしな」
「おれの話とにかく聞いてや。
あのな、お金やモノに囚われるのばっかりが執着ちゃうねん。
自分の思い、、、たとえ良いものであったとしても、こうしていきたいとか思うことも含めて
こだわった時点で執着や。
執着の心は苦しむ心や。
自由のない心や。
自分と他人を分け隔てする心やで」
「良いことをしていきたいと思ったらあかんのかいな!」
「それは別にええねんで、みんなそれなりにより良く生きようと思ってるやろうけど、こだわったらあかんねん。
こだわったら、『コレでないとあかん』『あの人間違ってるわ』とかになるやろ、そないなったら苦しみが生まれるねん」
「そやな、もっとこうしたらええのに、とか。なんでこんなことするんや、とか思ってしまうもんなー」
「そやろ?いっこのことに、こだわった時点で新しいものを受けそこなうんよ。
それが執着したら苦しくなる原因や」
「ほなどないしたらええのん?」
「本心、つまり光そのものの自分に戻るこっちゃ。
光の自分を忘れるから執着のほうにいってまうねん。
あのなー。もともと神さんはいっちばんええようにしてくれてはるから、「ありがとうございます」言うてただただ受け取ったらええだけなんや。
そうはいうてもやな、今回みたいになんか事件があって、本心の自分がおろそかになってしまうときは、あれやがな!
そう、感謝のお祈りや!
お祈りすることで、執着の心も消してもらえるしやな、光の自分、本心の自分が自分やったんや、、、てまた気づけるやろ」
「なるほど、、、」
「毎日神さんが、新たな喜びや安らぎを降り注いでくれてはるんやで、執着してたらそれに気づくことがでけんようになるねん。もったいないやろ。
お母ちゃんもったいないの嫌いやろ。
兄ちゃんの高校のときの体操服、捨てるんもったいない言うて家で着てるぐらいやん」
「あんた、なかなかええ話するなぁ」
「今日はしゃべり疲れたわ、ほなチュールちょうだい。今日はマグロ味にしてな」
うまいこと言うてチュールもろたで。
お母ちゃんも元気になってきてよかったわ。
5キロ減った体重は維持したいとか言うてたけど、どうなることやら。
ほな皆さん、またね。
ありがとうございます
2021.5.24