心の汚れもほろほろ・・・今日は会えない人に会える日
お仕事がお休みの方もおられるでしょう。
わたしは今日、弟とお墓参りに行ってきました。
お墓は実家の近く。
今日はお日様はカンカン、じりじりと暑くて。
弟と二人、ぽたぽた汗を流しながら、お墓の雑草をきれいに引き、お墓石を洗ってお線香をあげました。
なんか・・・亡くなった父やおじいちゃん、おばあちゃんが喜んでくれてるような、ほんとにそんな気がしました。
お墓の下になんか、だぁれもいないとは思うのだけど、でもお墓参りはなんだか懐かしい人たちとつながる場所のようで、わたしは好きです。
お墓の前でも、なんにも願い事はしません。
ただ「ありがとうございます、ありがとうございます・・・」だけ。
お線香の香りも好きで、あの独特の香が漂うなかで、「ありがとうございます」言いながら合掌していると、ふぅ~っと一瞬異次元に行きそう・・・。
心の汚れもほろほろ落ちていきそうな・・・。
わたしの父は交通事故で亡くなりました。
わたしが二十歳のとき。
その朝、父の言動に少々イラっときたわたしは、父に「いけず」(←大阪弁、意地の悪い言葉、という意味)を言って、ぷいっとむくれてしまったんです。
そのあと、出勤していく父が玄関で「行ってくるよ」とわたしに声をかけてくれたのに、むくれ続けていたわたしは無視して、「いってらっしゃい」すら言わなかった。
父に「いけず」を言うことは、実は日常茶飯事で特別なことじゃないのだけど。
そう、その日いつもどおりに父が帰宅していたら、わたし、自分がそんな意地悪を言ったことすら忘れてしまったと思う。
だけど。
わたしが返事すらしなかった父の「行ってくるよ」は、わたしが聞いた父の最期の言葉。
その日の夕方、父は暴走する無免許の車にはねられ、あっけなく他界しました。
あの朝「いってらっしゃい」を言えばよかった。
笑顔で送り出してあげればよかった。
優しい父を思うときは後悔ばかり。
こうして父を思う今日8月14日は父の誕生日。
生きていたら80歳。
お父さん、
わたしをこの世に送り出してくださりありがとうございます。
見守ってくださりありがとうございます。
わたしは幸せに生きてます。
ありがとうございます。
2014.8.14