愛のらっきょと超能力ママの吉日
というのも・・・・
ラジオのアシスタントのまなみちゃんが手作りの「らっきょ漬け」をプレゼントしてくれました。
実はうちの母は「らっきょ」大好き。
まなみちゃん手作りのらっきょ漬けだなんて、愛がいっぱい。
早く届けなくっちゃ~
秋晴れの中、母の施設へ向かう。
良い風。
母はちょうどリハビリから戻ってきたところで、指導員さんが
「今日は平行棒を3往復されましたよ!」
と、とっても嬉しそうに報告してくださいました。
「えっ!
3往復~!!!
すごいやん、2往復が限界やったのにな~
すごいすごい!」
と、目一杯ほめちぎるわたし。
ところが
母は涼しい顔で
「そんなんやればできるよ」
みたいに澄ましてる。おかしい。
「おかあさん、散歩いこかぁ~」
「うん、いこ」
母の車椅子を押しながら町へ。
「お母さん、ええ風やな」
「ええ風や」
昨日は台風の影響の大雨だったのに、今日は雲ひとつなくて。
と、話の前後なんの脈絡もなく、突如母が
「マルの串揚げ、また食べたいわぁー」と。
ええええ!
車椅子押しながら、わたし、びっくり。
だって、わたし、夕べ、ちょうどマルのお店に行ってきたばかり。
ちなみにマルとは高校時代の同級生で、大阪市内でとっても美味しい串揚げ店・くら羅(ミシュランガイドに掲載されているお店!)をやっている。
でも、年に2,3回行く程度なのに、なんでお母さん、急にマルのお店の話なんてするんだろ。
すごい、超能力者か!?
ほんまビックリするわ!
「わたし、昨日行ってきてんで。美幸ちゃんとマルの店。おいしかったわ」
「私も行きたいわ」
「んーーー、でもあそこ、カウンターやから、車椅子ムリやしな」
「行きたいなぁ」
あぁ・・・・そうか。わかったよ。
マルに相談してみよかな。いけるかな。
お母さんが行きたいとこにはみな行こう。
車椅子は神社についた。
二人で神妙にお祈り。
わたしのお祈りが長いから、後ろから母がしびれ切らして「もう行こ、もう行こ」・・・ってうるさいなぁ、もう!笑。
わかった、わかった、帰るから、もう~
鳥居のところで二人して頭を下げて、すでに歩き始めたというのに
「あっ、おみくじ引くわ」とお母さん。
もう~ややこしいなーーーーほんまに。笑。
またまた戻って、社務所でお金もお渡ししていないのに
がらがらおみくじの棒を引き出す母。
慌てて100円を社務所に渡すわたし。
「23番ですね」と渡されたおみくじは・・・
「いやぁー。吉やわ。うれし」と母。
どれどれ?
母の手元をのぞきこむと「吉」のおみくじ。
「あらほんと、吉やね、よかったね」
「え?やっぱり吉?よぉ見えへんねん」
な、なんやの、見えてへんのかいな~
「間違いなく、吉やで」
「吉やな!」
吉に決まってるやん。お母さん。
今日もお母さんと過ごせてわたしも吉の日。
ありがとうございます
2016.10.6