早く人間になりた~い!?”四端”の心
今日のラジオ【中川千都子のありがとうのじかん】では、『志を継ぐ』(致知出版社)という本の中からの一文を紹介しました。
この本は・・・
わたしの尊敬する、、、というか、もっと言えば、生き方に影響を受けたお二人の先生の対談集。
お1人はイエローハット創業者、「日本を美しくする会」相談役の鍵山秀三郎先生。
そしてお1人は松下政経塾初代塾頭の上甲晃先生。
お出会いは、かれこれもう十数年前になりますが、お話をうかがうたびに毎回新たに背筋の伸びる思いです。
今日番組でご紹介したのは、その本の中からの鍵山先生のおっしゃったお言葉。
その趣旨は・・・
この半世紀の間にわれわれ日本人は富と自由を手にしてきた。
と同時に、あらゆる規制などを守らないというような風潮が蔓延し社会が乱れてしまった。
手にした豊かさを自分のためだけに使うような人が増えると、このまま日本は崩壊してしまうだろう。
「(かつて日本にあった)穏やかな、少し控えめな、謙譲の精神に満ちた世の中にしたいというのが私の考えです」
先生は、こう述べられたのちに、中国の思想家・孟子の教えの中から「四端(したん)」を引用されています。
四端とは、人が本来持っている4つの心のことで
「惻隠(そくいん)」(他者を見ていたたまれなく思う心)
「羞悪(しゅうお)」(不正や悪を憎む心)または「廉恥(れんち)」(恥を知る心)
「辞譲(じじょう)」(譲ってへりくだる心)
「是非(ぜひ)」(正しいこととまちがっていることを判断する能力)
孟子は、この4つの心がそろって「人間」だと説きました。
そして、その教えに照らして、鍵山先生はこの本の中で
「残念ながら人間ではない人が増えていると私には思えてなりません。
他所の国はどうあっても、日本は人間らしく生きる国にしたいですね」
とおっしゃっておられます。
うーーーん、キビシイお言葉。
そしてわたし自身も反省。
他者に対して自分ができる手助けを怠っていないか??
自分の中に「コレくらいいいか~」なんて不正を見逃すことはないか??
本来恥ずかしい言動を無頓着にやってはいないか??
人に譲れるものも譲らず自分優先になってはいないか??
善悪の判断はグレーゾーンになってはいないか??
んんんんんん・・・・人間になるため、日々精進していこう!とあらためて思いました。
四端の心、胸に刻みたいです。
早く人間になりたーーーい!(えっ!妖怪人間のセリフではありませんよっ←分かる人にはわかる・・・)
ラジオ生放送のあとは、“友有り遠方より来たる”。
東京から美幸ちゃん来訪。
ケーキセットでおしゃべり。
美幸ちゃんとは高校からのお付き合い。
昔はキャピ~っとファッションやグルメや芸能人のコトなんかで盛り上がってたかな?と思うけど、いま二人で語るは老親のこと。
わたしたちの世代は親が高齢のため、心配が尽きない。
だけど、話の締めくくりは、「それでも親が居てくれることがありがたいよね~」と。
美幸ちゃんと別れた帰り道、五月の風に吹かれながら
お母さんと一緒に過ごせる残された時間を大切にしたい、とあらためて思いました。
ありがとうございます
2016.5.5