【5/13 向野幾世先生講演会@人間学塾・中之島】@大阪城ホール「ごめんなさいね おかあさん」
皆さんはこの詩をどこかで聞かれたことはないでしょうか?
「ごめんなさいね おかあさん」
ごめんなさいね おかあさん
ぼくが生まれて ごめんなさい
ぼくを背負う かあさんの
細いうなじに ぼくはいう
ぼくさえ 生まれなかったら
かあさんの しらがもなかったろうね
大きくなった このぼくを
背負って歩く かなしさも
「かたわな子だね」とふりかえる
つめたい視線に 泣くことも
ぼくさえ 生まれなかったら
ありがとう おかあさん
ありがとう おかあさん
おかあさんが いるかぎり
ぼくは生きていくのです
脳性マヒを 生きていく
やさしさこそが 大切で
悲しさこそが 美しい
そんな 人の生き方を
教えてくれた おかあさん
おかあさん
あなたがそこに いるかぎり
この詩は、、、、
15歳で亡くなった山田康文くん――やっちゃんが作った詩です。
やっちゃんはこの詩を書いた2か月後に亡くなったそうです。やっちゃんとその親御さんに寄り添っておられたのが向野幾世先生です。
先生は一貫して障害児の教育にとりくまれてこられました。
どのいのちも美しく、どのいのちもかけがえのない「生まれてきてよかった」いのち。
このたびは、実践の中での貴重なお話を人間学塾でお伺いできることが
ありがたく、本当に光栄です。
ご希望の方は中川までご連絡くださいませ。
【向野幾世先生プロフィール】
昭和11(1936)年、香川県生まれ。奈良女子大学文学部卒。国立教護事業職員養成所修了。肢体不自由児施設指導員や奈良県立明日香養護学校教諭、奈良県立障害児教育センター所長、西の京養護学校長、奈良県立教育研究所障害児教育部長などを歴任。現在、奈良大学講師。一貫して、障害児の教育の機会拡大や、障害者と健常者の共生を目指してボランティアの育成や啓発・教育活動を展開。98年、文部大臣より教育功労賞受賞。
2023.5.1